作詞


かくれんぼから帰ってこなかった子供たち by Ayuo


かくれんぼから帰ってこなかった子供たち by Ayuo

ニューヨークのリヴァーサイド・ドライヴ・パークという公園がある
そこに古い石が並んである場所がある。
そこはエドガー・アラン・ポーという作家が創作を考える時に来ていた場所だった
その周りに僕たちは子供の頃、よく遊んでいた。
ある日、三人でかくれんぼをしていた
私と近くに住む少女と彼女の弟の少年
彼女と彼女の弟は目の白い部分だけを見せて
ゾンビみたいに歩きながら私に向かって来た
おどろいた顔を見たかったのだ

私の記憶では
その公園の周りにはつねに
風が吹いていた
本当は吹いていなかった
と私は知っているが
私の過去の記憶はどうしても
そう思えてしまう

私は目を閉じて
数を数え始めた
ときどき
そのまま、公園に残りたかったと思う

もしも、
私も私の友達たちも
かくれんぼから戻っていなかったら
どうなっていただろう
私たちの記憶だけがそのまま残っただろう
ある日、消えてしまった子供たち
かくれんぼから帰ってこなかった子供たち
宇宙のどこかで笑っているかもしれない