作詞


Song of Songs


旧約聖書の『雅歌』、あるいは『ソロモンの歌』として知られている詩に基づく歌。
聖書では神と人間の愛を象徴する歌として2000年以上も伝えられている。
ユダヤ教の一部の人たちは結婚式でこの詩をヘブライ語で歌っている。
またキリスト教やユダヤ教のとは別の解釈ではこの歌に出て来る男は太陽の神を現していて、女は月の女神を現している。これはキリスト教やユダヤ教以前の古代の祭典の歌だとも言われている。もしかすると人類にとって最も古い詩かもしれないとも言われている。
男と女:
北風よ起きて
庭に吹けよ
愛する人が来るよ
私のそばに
花の香りよ、空気に
あふれ流れよ
ゆりの丘にごろねして
愛を語る
女:
彼とともに庭でねっころがった
彼の腕にかこまれ、右手は頭の下
彼の目は鹿のように輝いている
彼の頭は私の胸に休め
男:
彼女の髪の毛は、羊の群れのよう
彼女の胸はぶどうの樹々のように実る
彼女の口はワインよりもあまく香りたかい
どんな大きな山もあこがれを隠せない
女:
彼は戸口に手を置いた
私のおなかは愛でうごいて
指は露でぬれながら
でも彼はすでに去って行った
男:
山の方の歩いて、少し息をとろう
愛の気持ちは洪水にもおぼれない
月のように美しく、日のように輝く人
愛の女神が通り過ぎぬよう、種を育てよう